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| 【おことわり】宣教師の安全のため、宣教師名、団体名はふせてありますが、以下のレポートは信頼できる情報にもとづいたものです。 |
北朝鮮レポート No.8(1999年2月)
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| No.7 | No.8 | No.9 | No.10
|No.11 |No.12 |No.13 |No.14
主よ、わたしをあわれんでください。死の門からわたしを引きあげられる主よ、あだする者のわたしを悩ますのをみそなわしてください。─詩篇9:13
★妊婦の姉妹盲腸にかかる
北朝鮮から脱出したK姉妹は、中国で盲腸にかかってしまいました。そこで手術をするために、中国のある病院に行きました。しかし、手術をするためには、身分証明証がいります。そんなものがあるはずもないK姉妹は、そこで手術を受けることが出来ず、個人医院にかけこみました。しかし、そこでも手術をする能力がなく、命からがら逃げて来た北朝鮮に、再び帰り、そこで手術をしてもらうしか方法がありません。北朝鮮から中国に逃げて来た人達は、行き帰りとも国境警備隊に見つからないようにしなければ、一旦それが知れた場合は、収容所送りになります。彼女はクリスチャン達に祈ってもらい、北朝鮮に帰る決意をして、大きいお腹をかかえ、零下15度の豆満江(北朝鮮側の呼び名)を渡って帰って行きました。北朝鮮では、盲腸の手術をした場合、麻酔薬を注射しないといけないので、堕胎するしか方法がないとの事でした。
★延吉のG教会は中国政府に税金を
延吉でG教会という大きな教会がありますが、そこは韓国の牧師さん達が来ても説教ができ、特別優遇されています。しかし、その裏では、中国政府に1年間で、60万元というとてつもない高額の税金を収めています。(日本円にして約800万円)。それで政府もその教会が何をしても目をつむっているとの事でした。教会員は、殆どその事を知らずに教会に来ていますが、知った人達は、その教会を出て、自分達で家の教会の作っています。しかし、それがG教会に知れた場合は、警察に密告され、逮捕や投獄に至っているとの事です。
★北朝鮮のある労働党幹部の生活
本来は北朝鮮労働党の幹部の場合、1年間に 200キロの食料供給があるはずなのですが、最近の米不作により、僅か十数キロしか配給されなかったようです。昨年の米収穫量は、中国の延辺地域で、例年の40%〜50%にしか達しなかったのですが、国境を接する北朝鮮に至っては、その収穫量は例年の8%しかなかったとの事です。葉は茂っているのですが、穂が実っていないのです。それが影響して、労働党幹部ですら、中国に逃げてくる始末です。
★危機に瀕する北朝鮮の子供達
北朝鮮では、最近ストリートチルドレンが増えていて、外国からその地域に訪問者がある場合は、子供達を他の地域に強制的に追いやり、帰ると再び元に戻るということです。中国と国境を接するS市には、500人余りのストリートチルドレンがいて、ゴミ捨て場や、道に落ちている物を拾って食べているとの事です。
彼らの親達の内、多くは既に餓死していたり、食料を探しに行って戻ってこなかったりして、子供達は路頭に迷っているのです。北朝鮮政府も彼らに助けの手を伸べていないのです。
そうした孤児達の収容所もあるのですが、ある収容所は環境が劣悪なために、横になることも座る事も出来ず、立ったままで詰め込まれているとのことです。朝入所した子供が、夕方には突然死するケースもあるとの事で、北朝鮮は大人にとっても、子供にとっても正に生き地獄と化しているのです。
★子供達に蔓延する病気
ある朝鮮族のB夫妻は、現在6人の北朝鮮の子供達を自宅に預かり、深い愛と憐れみをもって彼らを育てています。6人の子供達に、どうて中国に渡って来たかと質問すると、一斉に声をそろえて、食べ物がなかったために、仕方なく渡ってきたのだと答えました。彼らの年齢は14才から19才までで、日本の子供ならかなりの体格をしていますが、どんなに見ても、小学校2-3年にしか見えないのです。栄養失調のために、成長がストップしていて、ホルモンの関係か、顔も非常に幼いです。
子供達の内の1人は、皮膚病、もう1人はA型肝炎にかかっていて、感染の恐れがあるために、この2人は独立した部屋で生活しています。しかし、Bご夫妻は、この子供達を我が子の如くに愛し、子供達もアボジ、オモニ(お父さん、お母さん)と呼んで慕っています。Bご夫婦は、自分達がその病気に伝染してもいいという覚悟をもって、親身に面倒を見ているのです。そこでは、中国語を教える教師もいて、中国での生活に対応できるようにしていますが、戸籍がないために、まともに学校へ行く事ができません。旧正月前後(今年は2月16日〜18日)に北朝鮮からの密航者を徹底的に摘発すべき準備がなされているとのことです。
★丹東市在住のビジネスマンからの情報
この所数年続きで中国や北朝鮮において洪水が起こっていますが、1997年に鴨緑江上流にある、北朝鮮のダムが、中国の許可も得ないで大量の水を放出し、その下流の丹東市が、1メートルを超える水で溢れ、市内は大きな被害を被りました。1998年にも同じ地域で洪水が発生し、北朝鮮は放水すると通告してきました。しかし、中国側は、1997年に丹東市で大きな被害にあったことが記憶にあるので、放水をしないように北朝鮮側に依頼しました。すると北朝鮮側が、それと引き替えに、かなり大量の食糧や石油の援助を求めてきました。それに怒った中国軍は、かなりの大砲を北朝鮮側に打ち込み、北朝鮮を威嚇したのです。これに慌てた北朝鮮は、放水を断念したのですが、それに対して中国側は少量の援助をしたとの事です。
いつどんな緊急事態が発生するか分からない謎の国北朝鮮の人民は、政府の冷酷さによって、今や生死の境を彷徨っているのです。福音だけが彼らを本当に救い出す唯一の道なのです。
《祈祷課題》
北朝鮮レポート No.9(1999年4月)
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光は正しい者のために暗黒の中にもあらわれる。主は恵み深く、あわれみに満ち、正しくいらせられる。─詩篇114:4
敬愛致します全国の御祷援下さいます牧師先生方、兄弟姉妹の皆様方、熱いお祈りとお支えを本当に感謝申し上げます。当地は3月に入り、突然寒さがぶりかえし、異常気象の状態です。
★難民を救済している人達への迫害
3月某日から北朝鮮近くに行って参りましたが、現状は厳しく、私が前回1月末に会ったL伝道師は、6人の北朝鮮から密入国した子供達を預かったと言う理由で、3月初旬に逮捕され、かなりの時間尋問を受けました。結果的には2000元(彼らにとっては数ヶ月分の収入)の保釈金を払って釈放されましたが、回りの家が彼を監視し、電話も盗聴されていまして、全く近づくことさえ出来ない状態でした。
★北朝鮮国境警備隊による逃亡者への発砲
昨年暮れからは、北朝鮮から中国に逃げて行く人達に対して、北朝鮮国境警備隊は即発砲して殺すという指令が出ていまして、現在では北朝鮮から逃げる事は困難になっていますが、それでも、その隙を狙って逃げる人は絶え間なく、今年の冬もかなりの密入国者が中国に入ってきました。
★妊娠中の妻に、夫は命がけで薬を調達
前回レポートに載せました妊娠中の姉妹は、北朝鮮で無事手術が出来ましたが、薬や点滴がなく、それを中国に取りに行くために、彼女の夫(B兄)が命がけで中国に行きました。中国では無事薬等を受け取り、今度は中国から北朝鮮に持って帰る時に、北朝鮮国境警備隊に捕まり、銃を突きつけられて、その場で荷物を没収されました。その時、B兄は、まだ残りの薬がこの豆満江の真ん中にあるので、それも一緒に取りに行ってくれるかと警備隊に言いました。警備隊員は、もっと薬を没収できると思い、喜んでB兄について行きました。川は完全に凍結していましたので、川の真ん中あたりに差し掛かった時、B兄は中国に向かって命がけで走って逃走しました。一旦中国サイドに入ると発砲出来ないために、警備隊員は諦めました。そして別の兄弟が、新しく調達した薬を中国から北朝鮮に持ち帰り、それは無事に国境を渡る事が出来ました。
★中国公安局の一斉手入れ
今年の旧正月前後には、中国公安局による、北朝鮮密入国者への一斉手入れが実施され、私がいつも行っているC伝道師さん宅も、その対象になっていました。しかし、幸い彼の教会員は、民警に属している為に、その情報をいち早くC伝道師さんに知らせ、20人余り預かっていた北朝鮮からの密入国者を、全員バラバラに信徒の家に匿ってもらい、事なきを得ました。
中国に来る北朝鮮難民は、故国に残した家族の事が気になり、中国に来ても、食糧やお金を手に入れると、再び命がけで北朝鮮に戻って行きます。ある子供は、国境警備隊に没収されないように、お金をラップで包んで、肛門に入れ、取られてもいいだけのお金は、警備隊に袖の下として渡す為に、分かる場所に隠すということです。
北朝鮮の方々に対する援助の働きを通して、多くの魂が救われる事を願って止みません。主から導かれた方々は、是非ご連絡下さり、共に北朝鮮の近くを訪れる機会が来る事を待ち望んでおります。皆様方の温かいご支援を感謝申し上げます。
《祈祷課題》
北朝鮮レポート No.10(1999年8月)
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実際、わたしの兄弟、肉による同族のためなら、わたしのこの身がのろわれて、キリストから離されてもいとわない。─ローマ9:3
御祷援下さいます皆様方のお祈りに支えられ、毎月のように無事延辺地域に宣教旅行が出来ます事を、本当に感謝申し上げます。延辺地域はかなりのスパイが諜報活動していると言われていますが、主はそれを遥かに超えて働いていて下さいますことを、感謝致しております。
★地上の地獄
1959年12月以降、10万人近くもの在日朝鮮人(7千人の日本人妻を含む)の人達は、「地上の楽園」とのマスコミの大宣伝に乗せられ、北朝鮮に渡って行きました。しかし、悲劇は北朝鮮到着直後から起こり、そこはまさに一切の自由が剥奪された、地上の地獄以外のなにものでもない事が分かったのです。渡って行った高齢者の多くは、精神的、肉体的ショックで、2年以内に死んでいったとのことです。地上の楽園と思えるのは、ごく一部の特権階級だけで、大多数の人達にとって、北朝鮮はまさに生き地獄と化しているのです。
★逃れの町
北朝鮮の人達にとって、中国に自分達の同族が 200万人余り住んでいる事は、何にもまして大きな励みと救いになっています。飢えと苦しみ故に、北朝鮮から中国に渡った人達の数は、数十万人と言われています。
G県のM執事さんは、脱出者達の食事を作り、具体的に援助をしています。この地域ではM執事さんの家が一番端っこになります。河も浅いので多くの脱出者が逃げて来るとの事です。今百数十人を山のあちらこちらに分散して住まわせていますが、この執事さん宅で生活必需品をもらって、彼らは山の中で過ごしています。
この地域は、冬になると零下40度近くまで下がるために、山で凍死する人も多いとの事です。最近は北朝鮮に帰る時、国境警備隊が厳しい監視の目を光らせているため、逮捕者が沢山出ています。警備隊自身も充分な食物が与えられていないために、中国に行って来た人達から食糧やお金を奪い取ります。そのために、中国への脱出者のある人達は、お金をビニールにまるめて飲み込み、北朝鮮に帰ってから便と共に出して使うとの事でした。
★国境警備に関して
1998年までは、中国との国境地帯を警備していたのは、北朝鮮秘密警察である国家保衛部に属する国境警備隊でした。しかし、彼らは自らが食うのに困っていたため、中国に逃げる難民達から賄賂を取るようになり、越境を黙認したために、金正日は1998年秋頃から、国境の警備を北朝鮮人民軍に替えたのです。しかし、人民軍の生活も決して楽ではないために、やはり賄賂を渡せば黙認する事態が、既に起こっています。金正日独裁体制下の北朝鮮では、上よりの命令には絶対服従となっています。金正日が言った言葉が法律になるのです。しかし、現在の飢餓状態が、事実上、体制を足下から覆そうとしているのです。
★山で暮らす青年
現在も白頭山には1万人近い難民が生活していると言われています。今回はその中の1人であるK青年に会うことが出来ました。彼は現在21才で、私達が会った前々日に中国の国境警備隊に捕まったのですが、そこから逃げて来たとの事でした。
彼の他に6人の青年が山でテント生活を送り、昼間は中国人のクリスチャンに雇われて仕事をしてます。全員信仰を持っていて、山ではロウソクの灯りで聖書を読んでいます。K青年の表情には、卑屈感や暗さがなく、キリストにある喜びで溢れていました。
彼は前に一度捕まって、北朝鮮に送り返されたのですが、その時、3ヶ月間牢獄に入れられました。北朝鮮の刑務所で与えられる食物は、一日三度で、手の平に僅かばかりのとうもろこしと芋だけだったそうです。
今回、彼が北朝鮮の家に帰ると、両親ともどこかへ行ってしまって、家具なども全くなくなっていました。彼が釈放された場所は、韓国が見渡せる38度線近くでしたが、その町から、電車でただ乗りして3日間かけて、再び長白山に逃げて来たとの事でした。この中国人のクリスチャンに大事にされた事が忘れられず、再びここに戻って来たのです。彼が北朝鮮の南から北へ移動する車中では、餓死者を沢山見たそうです。
★鴨緑江に浮遊する死体
一昨年に鴨緑江に流れている北朝鮮の人達の死体をビデオで撮影し、それを韓国のテレビ局に高値で売っていたAさんと言う人がいました。そして昨年彼は北朝鮮から遣わされて来た女性スパイに色仕掛けで騙され、北朝鮮に連れて行かれました。朝鮮族の人達は、北朝鮮に親戚がいれば、親族訪問の形で行く事が出来ます。彼は北朝鮮に着くなり、スパイ罪で逮捕されました。現在15年の懲役に服しています。中国政府も妻子ある身なので、早く釈放させてくれるように、北朝鮮政府に要求していますが、全く聞き入れてくれないとの事でした。
北朝鮮では2年前までは鴨緑江上流に沢山の死体が流れていましたが、昨年あたりから少なくなってきたとの事です。それらの死体は、中国に逃げようとして銃殺された者、川を渡ろうとしたが、力尽きて溺死した人まで、様々です。しかし、今年は殆どそうした死体が見られなくなったとの事です。
マスコミで報道されている、外国からの食糧援助は、基本的に北朝鮮の一般庶民の腹を満たす事がありません。それらは金正日政府を延命させるだけです。中国側からの地道な救済活動のみが、北朝鮮の飢えた人達を根本的に救う唯一の手段と思われます。今後も救済と宣教活動を続けていきますので、皆様のお祈りとご支援を心よりお願い申し上げます。
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